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ピルというのは、女性が自分の身を守るために使われる経口避妊薬であり、計画的に28日周期で毎日飲み続けるものや21日飲んで7日休むという低用量のピルのほかにも、避妊に失敗してから服用する緊急避妊薬であるアフターピルがあります。
日本では、少しずつ低用量ピルが避妊薬として知られるようになっていますが、緊急避妊薬であるアフターピルは知らない人もおおいのです。
これらのピルは、計画的に妊娠を避けるものと、妊娠する可能性から回避するためのものに分けられます。しかしながら、共に海外のほかの先進国ではかなり普及しており、女性がピルケースを持ち歩くというのは、日常のことになります。
特にピル先進国といわれるEC諸国ではピルを使用している女性が21.6%で多いといわれており、2011年の国連の調査では、ドイツが52.6%以上の女性が、フランスでは41.5%、イギリスでは28%という結果が出ているのです。それに対して、日本では服用している女性がわずか5.5%であり、かなり遅れた状態にあります。そういったことに加え、正しい理解がされていない現状にあり、利用率が低い状況になっているのです。
低用量ピルに関しては、諸外国にならい、避妊以外のメリットがあることや、正しく使えば成功率が100%に近いものであること、体重増加や不妊といったことの原因になるなどの情報は正しくないことなどをしっかり理解して、使用していくようにするといいでしょう。
さらには、緊急避妊薬であるアフターピルに関しても、いざという時に女性の身を自分で守ることが出来るものとして、広く世の中に認知されるといいでしょう。今後のピルの普及に期待したいものです。

一般的な避妊ピルは、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの2つの種類の女性ホルモンが配合された錠剤で、海外では1970年代からすでに流通して、多くの女性たちを望まない妊娠から救ってきましたが、日本国内で避妊用として低用量ピルと呼ばれる製品が解禁されたのは、そこから約30年も遅れた1999年のことになります。
医薬品を日本国内で流通させようとする場合には、治験などによって効能や安全性がたしかに保障されていることを製造メーカーが明らかにした上で、厚生労働省に申請を行います。これが厚生労働省で慎重に審査され、だいたい1年から2年程度で認可が下りて、晴れて販売することができるようになります。
ところが、避妊ピルについては、申請された時期に国内でエイズ(HIV感染症)が拡大する傾向があり、これを認可することで、無防備に性行為を行う若い人たちが増え、エイズの被害がかえって拡大するおそれがあるのではないかという慎重論が根強くみられました。このため、申請自体はすでに1990年に製薬メーカー各社から行われていたのですが、認可までは長い歳月が必要となってしまいました。
妊娠を緊急に回避するため緊急避妊薬についても同様であり、これまでは緊急避妊薬として専用で使える医薬品がなかったため、一般的な避妊ピルを通常の用量を超えて複数回投与するという方法によって対応していました。その後、フランスで黄体ホルモン単体の配合製剤として緊急避妊薬の販売が開始され、わが国でもこの緊急避妊薬について厚生労働省への申請が行われましたが、医薬品の認可に関しては異例ともされる、一般国民から意見を求めるパブリックコメントを経た上で、ようやく2011年になってはじめて国内での製造販売が許されることになりました。なお、その際のパブリックコメントでは、性的暴力の被害を受けた女性を守るために認可が必要という意見がもっとも多くみられました。

健康な男女が性交渉をすると、妊娠をする可能性があります。夫婦だったり、結婚を前提としているカップルでは望ましいことと喜ばしいことと思われますが、誰もが望む妊娠というわけでもないでしょう。仕事や学校などの関係で出産育児をしていくことができない場合に妊娠してしまえば、中絶をしなければならないこともあります。そうならないように、出来てしまったら困るという人たちは避妊をするようにしましょう。
しかし、避妊に失敗することもあるかもしれません。そのような時にはどうすればいいのかというと、緊急避妊薬を使うことをおすすめします。この緊急避妊薬というのはアフターピルともいわれ、避妊に失敗したあとや望まない性交渉のあと72時間以内に服用すれば、受精卵の着床を防ぐ働きがあります。ですから、早急に対応する必要があるのです。
現在、日本で多く使われている緊急避妊薬の一つとして、レボノルゲストレルという主成分の「ノルレボ」というピルがあります。これは、72時間以内に2錠服用することで、効果が見られます。吐き気などの副作用がでる人の割合も低く、妊娠率も1%に満たないといわれているものです。しかし、ピルは産婦人科などの医療機関で処方してもらわなければならないものであり、費用もかなりかかります。ノルレボを医療機関で処方してもらうには、受診もして1万5千円程度かかることもあります。ですから、経済的な負担もかかるのですが、副作用の少なく、妊娠率も低いので効果はあるのでいいといわれているのです。
日本では、海外からの個人輸入ではピルを購入することができるようになっています。通販で人気で安い緊急避妊薬としては、トリキュラーやアイピルという種類が有名です。